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16- D- 0332 201 6 年 7 月 2 9 日
株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。
株式会社福邦銀行
(証券コード:−)【見通し変更】
長期発行体格付 BBB
格付の見通し 安定的 → ネガティブ ■ 格付事由
(1) 福井県福井市に本店を置く資金量 4, 000 億円超の第二地方銀行。県内預貸金(ゆうちょ銀行除く)シェア は約 1 割と県内に本店を置く地域金融機関の中では三番手に位置する。改正金融機能強化法に基づく公的 資金の受け入れから約 7 年が経過し、内部留保の蓄積が進み、貸出資産の健全化に向けた取り組みも進展 してきた。しかし、収益力が従前より低く、超低金利環境などを背景に今後更に低下していく可能性があ る。保有有価証券にかかるリスクが小さくない点や資本充実度に改善の余地がある点も勘案して、格付の 見通しを「ネガティブ」に変更した。
(2) ROA (コア業務純益ベース)は投資信託の解約益を除くと 16/ 3 期 0. 1%台。投資信託の積極運用で高い 有価証券利回りを確保しているが、経費率が高く、役務関連の収益貢献も小さいため、基礎的な収益力は 低い水準で推移している。コア業務純益は 16/ 3 期 11.4 億円と前期比 1. 2 億円減少した。預金保険料率の 低下や行員数の減少などが経費の圧縮につながったが、貸出金利回りの低下を主因とする資金利益の落ち 込みをカバーできていない。貸出残高の推移をみても、個人向けフリーローンが堅調に推移しているが、 中小企業向け融資が伸び悩んでいる。足元では日銀のマイナス金利政策が導入されたことで貸出金利回り への下方圧力が一段と強まっており、収益力が低下していく可能性は高まっている。
(3) 金融再生法開示債権比率は 16 年 3 月末 5. 5%と高いものの、同比率は開示債権の圧縮と正常債権の積み 上げによって着実に低下してきた。16/ 3 期には一定額以上の与信がある破綻懸念先に対する引き当ても 強化された。格付別クレジットラインなど大口与信にかかる各種の規程は比較的厳格に運用されており、 与信集中リスクの緩和に向けた取り組みも進展している。与信費用は貸出残高比 20bp 台に収まる水準で 推移している。不良債権処理の進捗なども考慮すると、今後も与信費用が大きく膨らむリスクは限定的と みられる。
(4) 有価証券運用では、投資信託を通じた海外債券、国内不動産などへの投資を活発化させており、投資信託 の残高はコア資本を上回る金額まで増えている。運用商品のリスク特性に応じた投資枠や銘柄別保有限度 額の設定などの管理はなされているが、今後も投資信託の積極運用を継続していくなかで、市況変化時に おける価格変動リスクを適切にコントロールしていけるかを注視していく必要がある。
(5) 連結コア資本比率は 16 年 3 月末 8.6%。与信費用の抑制などに支えられ利益の蓄積が進んでいるため、 リスク・アセットの増加に見合う資本を確保できている。しかし、コア資本のなかには返済を前提とした 公的優先株が含まれており、資本の充実度を高めていくことが課題である。
(担当)松村 省三 木谷 道哉 ■ 格付対象
発行体:株式会社福邦銀行 【見通し変更】
対象 格付 見通し
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格付提供方針に基づくその他開示事項
1. 信用格付を付与した年月日:2016 年 7 月 27 日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:松村 省三
主任格付アナリスト:松村 省三
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp)の「格付方針等」に「信用格付の種類
と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本 件 信 用 格 付の 付 与 にか か る方 法 の 概 要 は、 J C R の ホ ー ムペ ー ジ ( http:/ / www. jcr. co. jp) の 「 格 付 方針 等 」 に 、
「コーポレート等の信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)、「銀行等」(2014 年 5 月 8 日)として掲載している。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) 株式会社福邦銀行
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。
本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性
の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので
はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外
の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま
た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入
手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
・ 格付関係者が提供した監査済財務諸表
・ 格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、
独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、
当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。
9. J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし
■留意事項
本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また
はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、
的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また
は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、
金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因
のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ
って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも
のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として
発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ
を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■NR S R O 登録状況
J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating O rganization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラ
スに登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則
17g-7(a)項に基づく開示の対象となる場合、当該開示はJ C Rのホームページの“ Rating Information” (http: / / www. jcr. co. jp/ english/ top_cont/ rat_info01. php) に掲載されるニュースリリースに添付しています。
■ 本件に関するお問い合わせ先